胸部外科および呼吸器外科

胸部外科および呼吸器外科におけるレーザの適応

気管支鏡下レーザ手術は、中枢性気道狭窄、気管支狭窄、気管気管支軟化症、食道癌、肉芽腫など、気管気管支樹のさまざまな病状を緩和するために使用される療法です。2種類のレーザ波長を使用することにより術式の効率と安全性を高めます。

2波長:デュアルコンビネーション

ネオジウム(Nd:YAG)とホルミウム(Ho:YAG)の2波長により、術者は目的に応じたレーザ波長が選択可能であり、それぞれのレーザ特性を活用できます。

ルミナスのソリューション

ルミナスVersaPulse PowerSuite 80/100は、胸部外科および呼吸器外科領域においてソリューションを提供する2波長のレーザを1つの装置に搭載したシステムです。

Nd:YAG

数多くの利点があるため、気管支鏡インターベンションに一般的に使用されるレーザ2:

  • 良好な止血効果3
  • 合併症率が低い4,5
  • 凝固・蒸散能力と狭窄病変を切除する能力のバランスが良い

Ho:YAG

  • 組織浸達度が浅い(約0.4mm)ため、周囲組織への侵襲が抑えられる
  • 水への吸収が非常に高い特性であり、組織との距離により切開、凝固、蒸散のコントロールが可能

治療法の有効性

気管支鏡レーザ療法は気管および気管支狭窄の臨床的改善が見られる効果的な方法です6

エネルギー伝送の精度

Ho:YAGレーザによる組織のアブレーションや切開は、周辺組織への侵襲を抑えます

効果的な止血

Nd:YAGレーザとカスタマイズされたデュアルペダルで止血を制御し、出血を抑えます7

術後の症状の改善

より高い改善率と低い合併症発生率が報告されています1

アプローチの改善

各種サイズのファイバーにより、緩やかにカーブしている狭い部位にも適応できます

ファイバーのコア径の改善

先端ボール型チップを採用したSlimLine D/F/Lは、コア径230μmの柔軟性より、気管支ファイバースコープの鉗子チャンネルからスムーズに挿入でき、スコープの鉗子チャンネルの損傷を抑えるように設計されています

デュアルフットペダルによる操作

波長の切り替えは、デュアルフットペダルの踏み替えにより変更可能です。

ファイバー

  • 再滅菌可能なファイバーであるSlimline™シリーズには200、365、550、1,000μmがあり、耐久性と柔軟性を考慮して設計されています。
  • Slimline™200 D/F/Lウルトラフレキシブルファイバー(コア径230μm)は、操作性を高め、アプローチの困難な部位への処置に適しております。

さらに、Xpeeda D/S/Lサイドファイアリングファイバーは、側方照射型でありながらエネルギーの減衰を抑え、良好な切開能力と蒸散および凝固/止血効果を実現します。

胸部外科・呼吸器外科用レーザ


参照

  1. Duhamel DR, Harrell JH 2nd. Laser bronchoscopy. Chest Surg Clin N Am. 2001 Nov;11(4):769-89. Review. PubMed PMID: 11780295.
  2. Armin Ernst, MD, FCCP, Gerard A. Silvestri, MD, FCCP, David Johnstone, MD, FCCP, Interventional Pulmonary Procedures, 2003 American College of Chest Physicians
  3. Conforti S, Bonacina E, Ravini M, Torre M. A case of fibrous histiocytoma of the trachea in an infant treated by endobronchial ND:YAG laser Lung Cancer. 2007 Jul;57(1):112-4
  4. Squiers JJ, Teeter WA, Hoopman JE, Piepenbrok K, Wagner R, Ferguson R, Nagji AS, Peltz M, Wait MA, DiMaio JM, Holmium:YAG laser bronchoscopy ablation of benign and malignant airway obstructions: an 8-year experience, Lasers Med Sci 2014; 29:1437
  5. Venuta F, Rendina EA, De Giacomo T, Mercadante E, Francioni F, Pugliese F, Moretti M, Coloni GF. Nd:YAG laser resection of lung cancer invading the airway as a bridge to surgery and palliative treatment. Ann Thorac Surg. 2002 Oct;74(4):995-8.
  6. Hermes A, Heigener D, Gatzemeier U, Schatz J, Reck M. Efficacy and safety of bronchoscopic laser therapy in patients with tracheal and bronchial obstruction: a retrospective single institution report. 2012 Apr; 6(2): 67-71
  7. Yehudit Kraizer, Shadie Badaan, Moshe Elazar, Haim Epshtein, Uri Shpolansky: Perfused bladder model for simulation of hemostasis control using holmium laser. WCE poster 2014
  8. Bench test results may not necessarily be indicative of clinical performance

PB-2009659 Rev B